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育児における20世紀最大の貢献と最大の罪 [出産・周産期育児]

粉ミルクの発明とその後の改良は、育児にとって最大の貢献をしたということができよう。
同時に、産科病院において、医師が、あまりに容易に母乳不足と断定し粉ミルクを投与してきたことは、20世紀最大の罪である。

母乳を与えることは、単に、生理的な栄養を与えているのみでなく、精神的な栄養をも与えていることが重要である。

粉ミルクを母乳と同等のものと考えて、安易に哺乳瓶で与えることは、「人の子の人の手による人工飼育」 になりがちであることを知っておかなければならない。

粉ミルク育児の場合は、母乳育児の場合にもまして、愛情を込め、慈しみ深く子育てをしなければならない。

このように考えると、安易な粉ミルク育児が、自己中心主義的な人が増加して、いじめや、暴力行為がはびこること、幼児虐待がはびこることの原因になっていることが理解できる。


なぜ、助産院出産が良いのか [出産・周産期育児]

 なぜ、助産院出産がよいのでしょうか? 助産院では、余分な医療行為が行われません。
 不必要な医療行為は、難産になる割合を増やすだけです。
 難産になることは、母子双方にとって、最も不幸なことなのです。

 助産院では、医療行為が行われませんので、自然な出産ができやすいのです。自然な出産であれば、母親にとって、お産そのもが感動的な心地よい体験となり、人生で最高の至福の体験となります。したがって、助産院で出産した母親は、二人目も三人目も欲しいと思うようになるのです。

 これに引き換え、病院出産の多くの場合、お産に伴う辛い体験のみが記憶に残り、「子どもなんて一人でたくさん」「こんな痛い目にあうのは、もうこりごり」という声が多く聞かれるのです。

 自然の摂理に適合した自然なお産ができる助産院出産の普及が望まれます。

 お友達の中で助産院出産をされた方がいれば、ぜひとも、その体験談をお聞きになってください。

 これが、日本の将来を、なんでも暴力に訴える人や自己中心主義者から守る唯一の方法なのです。

 「お産の満足度」についての項目もご覧ください。

 人格の育ち方については、 親学会のホームページで、二村元夫先生の講演記録があります。
 ぜひ、読んでみてください。 http://www.oyagaku.jp

0歳児の保育待機児0作戦は社会の崩壊を招く [出産・周産期育児]

 政府・厚生労働省は、0歳児や1歳児の保育所への入所待機児数を0とするよう各方面から求められ、選挙の票を得るため政策を実施しているが、これは、日本の社会を崩壊させるだけで、百害あって一利なしである。

 人生の始まりは、母親の無償の愛情によって育てられるべきものであり、国として子育てを支援するのであれば、出産から幼稚園入園までの間は、母親が働かなくても良いだけの手当てを支給するのが本筋である。

 これを、「子どもは保育所に預けて働け」というのでは、子の心を健やかに育てることは困難である。
 なぜなら、実の母親が育てても問題を生じさせていることが多々あるのが現実であり、一人の保母が3人以上の子を預かって育てる保育所では、全員を円満に育てることは、一層、困難だからである。

 「親の都合で他人に預けるのは自己中心的な行為だ」と、子どもから見られても、これに反論することは誰もできないであろう。

 「人生は、自己中心主義で生きていけばよい」とのお手本を親から見せ付けられた子は、自己中心的な生き方をするようになる。すでに、日本の社会は、崩壊の道を辿っていると見るべきではないか?

 「人格の育ち方」については、親学会ホームページ(http://www.oyagaku.jp)で、二村元夫先生の講演記録が見られます。ぜひ、一度、立ち寄ってご覧ください。

胎内にいたときの記憶(2) [妊娠・胎教]

 胎児期に聴いた音楽を、3歳・4歳になってバイオリンを弾けるようになって1曲まるまる演奏したりした逸話がわが国にも外国にもいろいろ残されています。

 一つはソニーの創業者で文化勲章も受章された井深大氏が、ソ連のバイオリニストのレオニード・コーガンさんから聴いたという話です。

 お話によると、コーガンさんが、ソ連の作曲家の新しい曲を弾くことになり、奥さんの伴奏でその曲を短期間練習を重ねていたとそうです。そのとき奥さんはちょうど臨月だったというのです。
 そして男の子が生まれ、その子が4歳になったある日、突然、教えもしない曲のメロディーを奏ではじめたのだそうです。
 それが、あの音楽会の曲、後にも先にもその音楽会のためにだけしか弾いていない曲だったというのです。
 レコードにもなっていない曲で、息子さんはうまれてから一度も聴いたことのなかったはずなのだそうです。
 (井深大著『0歳~教育の最適時期~』ごま書房刊)

 これと似たようなお話は、皆様の身近なところにもあるのではないでしょうか。
 お気づきのことがあれば、ぜひ、メールでお知らせください。   uauaooo@kg8.so-net.ne.jp

*** 「人格の育ち方」については、親学会ホームページ (http://www.oyagaku.jp)  で、
     二村元夫先生の講演記録を見ることができます。ぜひ、ごらんください。

乳児期の記憶 [赤ちゃん]

 0~4ヶ月児の記憶を、明確な意識をもって示した1歳2ヶ月のお子さんがいました。

 一人で歩くことができるようになった1歳2ヶ月のお子さんが、ある日のこと、外出先から団地へ帰ってきたとき、母親の手を引いて自分の家の階段口を通り過ぎ、一つ先の階段口の階段を登り、とある家の前で「ここに来たかったのよ」とばかりに母親の顔を見上げた。

 そこの家は、0~4ヶ月のとき、親に抱かれてしばしば訪ねていた祖父母の家であった。

 祖父母は、その子が4ヶ月のとき転居していたため、以降、1歳2ヶ月になるまで、祖父母とは会っていなかったのである。
 そのため、その子は、自分が歩けるようになったいま、どうしても祖父母に会いたくて母親の手を引いて出かけたのである。

 生まれたばかりの赤ちゃんも、見たり聞いたりしたことは、すべて記憶し、蓄積しているのです。
 これが、赤ちゃんの人格を形成する大切な要素になっているのです。
 一日一日を大切に過ごしていただきたいのです。

 この話を聞いて皆さんはどのようにお考えでしょうか。こういった、お子さんの小さいときの記憶を伺わせる話をご存知の方は、ぜひ、その話をお聞かせください。

 メールをお待ちしています。  アドレスは、次のとおりです。
    uauaooo@kg8.so-net.ne.jp 

*** 「人格の育ち方」 については、親学会のホームページ(http://www.oyagaku.jp) で、
     二村元夫先生の講演記録を見ることができます。

胎児期の記憶 [胎児期の記憶]

胎児期の記憶(1)

 母親の胎内にいたときの記憶があることは、ようやく一般に知られるようになってきました。
これまでに、筆者が知りえた事例を報告します。

 ある財団(受胎のときからの心の教育を研究していました)に在籍していた当時、母親研究員の方からの報告です。

① 出産して、ご主人の運転する自家用車で退院することになり、車に乗り込んだところ、はじめての自動車の 中ということで、雰囲気に違和感を感じたのか赤ちゃんが泣き出してしまいました。
 妊娠中よく聴いていたCDをかけ音楽が流れ出したら、安心したのか、赤ちゃんは泣き止みました。

② 生後1ヶ月19日の赤ちゃんが、むずかって、オッパイを飲ませても、オムツを替えても、抱っこをしても、泣き  止まなくて困っていたとき、妊娠中によく聴かせていたオルゴールを改めて聴かせたら、泣き止んで手を上げ  下げして拍子を取り出したというのです。

 このブログをお読みの方で、ご自分のお子さまについて、胎児期の記憶があったことを示すご経験があれば、
次のアドレスまで、メールしてください。 uauaooo@kg8.so-net.ne.jp

*** 「人格の育ち方」と題する 二村元夫 先生の親学会における講演記録が、同学会のホームページで
     見ることができます。
*** また、二村先生の「赤ちゃんにやさしいお産選び」という本が、PHP研究所から出版されています。
     産院を選ぶ前に、ぜひとも、一読されますことをおすすめします。
     全国の本屋さんで取り寄せができます。
     生まれてくる子どもの一生のことを考えたら、本代と本を読む時間をつかうことは、なんと、わずかなこと     でしょう。
     これから、妊娠したり、妊娠したことがわかった友人・知人への最高のプレゼントになります。

タグ:赤ちゃん

赤ちゃんをアトピー性皮膚炎にしないコツ [育児]

 赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になっている姿を、ときどき眼にします。とても可愛そうです。
 
 多くは、人工栄養(粉ミルク栄養)で育っている赤ちゃんに多く見られます。
 これは、粉ミルクが牛乳から造られており、粉ミルクには牛たんぱく質が含まれているからです。
 
 牛たんぱく質が赤ちゃんの体内に飲み込まれると、体調がよくないときは、半消化状態で腸管から体内に吸収されます。すると、赤ちゃんの体内では、異物とみなされ抗原抗体反応が生じます。
 これが、アトピーの原因(アレルギーの原因)になるのです。
 
 母乳栄養であれば、母乳のたんぱく質は、ヒトたんぱく質でありますので、赤ちゃんの体内に吸収されても異物とみなされることは少ないからです。
 WHOやユニセフなどが、母乳育児をすすめている根拠の一つです。

 かといって、母乳育児をしていても、赤ちゃんがアトピーになっていることが沢山あります。

 これは、お母さんが、赤ちゃんに良かれと思って、栄養のある牛乳を沢山飲み続けていたり、卵を毎日何個も食べ続けていることが背景にあります。

 お母さんの体調が万全でなければ、消化が完全でないまま、母乳の中に牛乳や卵のたんぱく質の半消化状態のものが赤ちゃんの口に入ってしまうからです。
 これが、一定限度を超えたとき、赤ちゃんはアトピー性疾患に罹ってしまいます。

 ぜひ、母乳育児で赤ちゃんを育ててほしいものです。そして、お母さんは、卵や牛乳、豆腐などの大豆製品を
多量に食べ続けないようにしてほしいものです。

 離乳食の開始は、ジュース類も含めて、生後満5か月を過ぎ、6ヶ月目に入ってからにしたいものです。
 バナナやかんきつ類のジュース、イチゴなどのジュースでも、早期に赤ちゃんに与えると、アトピーの原因をつくることになりかねません。

 お母さんは、授乳期間中は、異なったいろいろな食品を少しずつ摂取してください。

参照・離乳食開始の時期

タグ:離乳食

わが子虐待の原因は何か [妊娠・出産]

 7月14日厚生労働省の発表で、児童虐待の児童相談所への相談件数が42600件を超えたということでした。 
 わが子を虐待する母親の多くは、虐待をしていてはいけないと、いつも反省しています。
 虐待をしてはいけないと知っていても、つい、虐待をしてしまうのはなぜでしょうか。
 
 子どもの仕草を見たり、声を聞いたりした刺激は、一番最初に母親の脳の感情中枢に入ります。

 一般的には、感情に伴う行動をそのまま実行しようとするとき、多くの母親の脳の中では、行動抑制中枢である脳の「眼か前頭皮質」が、いま、感情のままに動いてはいけないという信号を発します。一瞬行動を抑制し、どのような対処をするのが適切か、瞬時に前頭葉が考えて適切な行動を指示します。この指示にしたがって手や足、口が動いて適切な言葉を発し適切な行動をとります。

 この脳の中の信号のやりとりに神経伝達物質セロトニンの働きが重要になります。
 セロトニンの生成水準は、ストレスを受け続けると低下してしまうことが分かっています。
 このセロトニン不足によって行動抑制が利かなくなり、瞬時に、感情のままにキレて、わが子を虐待をしてしまうのです。
 子どもの声や行動がストレスになって、セロトニン生成水準がさらに低下していきます。悪循環になります。

 セロトニンの生成水準を元のレベルまで引き上げるためには、少し負荷のかかったリズム運動を毎日20~30分間、100日以上継続することが良いとされています。太陽の光にあたることも必要のようです。
 無理なく継続のできるリズム運動を探してください。
 
 NHKのテレビで6月10日に「ためしてがってん」で放送された「スロージョギング」を20~30分続けるとよいと思います。放送に出ていた人の言葉の中に「夫婦喧嘩をしなくなりました」というのがありました。

 リズム運動は座禅、自転車こぎ、水泳、エアロビクスなどがあるようです。
 ウォーキングは、漫然と歩くのでなく、意識して、適度な負荷をかけた歩行をするようにしてください。 

 粉ミルク哺乳をしていて「知識に基づく母性」により育児をしている母親が多くなっていることも、児童虐待が増えている大きな原因です。 

 「本能としての母性」と「知識としての母性」も参考にしてください。

「赤ちゃんにやさしい病院」を知っていますか [妊娠・出産]

 ユニセフとWHO(世界保健機関)が共同して、世界中の産科施設・病院に対し、1991年に「赤ちゃんにやさしい病院」の認定をうけてほしい旨の運動始めています。
 日本では、18年経過した2008年現在で、わずかに54施設のみです。
 
 関東地区では、東京の日本赤十字社医療センター、神奈川県の横浜市立大学医学部附属総合医療センター、横浜市立大学附属病院、そして、茨城県の宇津野医院のわずかに4施設のみです。
 このように少ないことは、まことに、残念なことです。

 「赤ちゃんにやさしい病院」として認定を受けるには、ユニセフとWHO(世界保健機関)が定めた「母乳育児成功のための十か条」に合致した病院運営がなされていなければなりません。

 十か条には、いろいろな項目がありますが、産後の母子は、昼夜を問わず、原則同室であることと、母乳育児を推進・徹底するため、その指導・支援する体制が整えられていることが必要です。

 認定を受けた「赤ちゃんにやさしい病院」が、どこにあるかを知りたい方は、日本母乳の会へFax (03-5318-7384)で問い合わせることができます。

 この「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けていなくても、すばらしい、お産のできる病院・医院もあると思いますが、残念ながら、非常に少ないようです。
 
東京・杉並区にある明日香医院、横浜市金沢区の池川クリニック、愛知県岡崎市の吉村医院、同県・常滑市の山田医院は、おすすめできるのではないかと考えています。

*** 人の子の 「人格の育ち方」 については、親学会における二村元夫先生の講演記録が、同学会の
     ホームページ(http://www.oyagaku.jp) で、閲覧することができます。

*** 二村先生の 「赤ちゃんにやさしいお産選び」 という本が、PHP研究所から出版されています。
     全国の本屋さんで取り寄せできます。
     日野原重明先生の推薦文付きです。 産院を選ぶ前に、ぜひ、読んでください。
タグ:赤ちゃん

「本能としての母性」 と 「知識としての母性」 [妊娠・出産]

 「母親は、産んだ子を愛するものだ」というのは、世間一般の常識といわれるもので、これは、「知識にもとづく 母性」です。
 この「知識にもとづく母性」は、母親の知識が健全なもので、母親の欲望と子育てが同じときは問題がありませんが、知識が間違っていたり、母親の欲望と子育ての責任とが衝突するとき、欲望を優先し、子を虐待したり、育児放棄をしたりすることがあります。
 自分がパチンコ遊びをしたいという欲望と、子育て中だから、子を車の中に放置して遊んではいけませんという責任とが衝突します。このとき、しばしば、パチンコ遊びを優先して子を熱中症で死なせてしまう事件が生じてしまいます。

 お産直後から母乳を与え、子を可愛がっている母親の「母性」は、「本能にもとづく母性」です。
 オッパイを与えてる期間は、赤ちゃんが乳房を吸う刺激が、乳頭から脊髄を通って母親の脳の視床下部に伝わり、プロラクチンとオキシトシンという二つのホルモンを母体内に放出させます。
 これによって乳汁の産生・分泌が行われます。
 
 同時に、大切なことは、このホルモンが脳の母性を司っている視床下部の内側視索前野に伝わり、遺伝子にもとづく「本能としての母性」を発現・維持させているのです。
 
 「本能としての母性」ですから、無条件であり、「自分のいのち」より「子のいのち」を優先し、守ろうとするものです。理屈でも何でもありません。ただただわが子が可愛いのです。自分の命より大切なのです。

 出産直後からの母乳育児(夜間を含めて)の大切なことが、このことからもよく分かります。

タグ:育児 母性

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