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産後の母子別室制の進行と少年犯罪率の上昇 [妊娠・出産]

 産後の母子別室制度(生まれたばかりの赤ちゃんを、母親から離して新生児室に集中・管理する制度)は、いつから始まったのでしょうか?

 第二次大戦の敗戦によって、わが国は、アメリカ軍に占領されました。産科病院・診療所が、新生児室を作ることは、その被占領時代にアメリカ軍からの指導によって、始められたものです。1950年前後のことです。

 1955年頃から病院の新規建設、増・改築の際にどんどんすすみはじめ、出産の場が自宅から病院へと移行するにつれて、1965年頃までにほとんどの病院が新生児室を設けるようになったのです。

 1955年の病院出産の割合は、病院・診療所をあわせて15.3%で、この年に生まれた子どもたちが14年後の1969年には思春期を迎えますが、14歳・15歳ので罪を犯し検挙された少年の数は、同年齢人口比で、1000人あたり9.1でした。
 
 これが、1970年当時の病院・診療所出産の割合は、85.4%まで増え、多くの妊婦さんたちが病院・診療所で出産するようになりました。言い換えれば、85.4%の赤ちゃんが新生児室へ収容された経験をしたことになります。
 この子どもたちが思春期に入る14年後すなわち1984年に14歳・15歳で罪を犯し、検挙された少年の割合は、1000人あたり27.1と高い数字を示しています。

 この1年前、1983年のこの割合は史上最高の29.5となっていて、この年まで一直線で上昇していたのです。
 
 1984年に27.1へ低下したのは、82年に文部省が初めての校内暴力調査を実施し、83年にそのデータをまとめて発表したからです。
 この文部省の発表を受けて、学校、PTA、警察、教育委員会など国をあげての青少年対策がとられるようになったもので、膨大な人手と経費をかけて初めて少年犯罪率が低下したのです。

 ですから、病院・診療所において新生児室へ赤ちゃんを収容することは、赤ちゃんにとってストレスを与えられ、赤ちゃんの脳内神経伝達物質のセロトニンの生成水準を低下させられ、とんでもない被害を受けていたのです。

参照・セロトニンを知っていますか

 
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陣痛促進剤の不適切使用の悲劇 [妊娠・出産]

 陣痛がきて、「微弱陣痛ですね」とか、「子宮口を柔らかくする薬です」などと、適当な理由で、陣痛促進剤が使用されていることがあります。
 
 最も問題となるのが、入院していて金曜日とか祝日の前日に、分娩そのものを誘発して、人工的に出産させてしまうことが多々行われています。社会的適応とか言われています。
 夜間や休日の医師、助産師、看護師の確保が難しいため、陣痛促進剤が投与されているのです。(これは、病院の都合であって、妊婦さんには説明されません)

 出産の時期は胎児が決めていることが、医学的に分かっているのです。

 胎児の予定した誕生のときと異なり、病院側の都合で早めに陣痛を引き起こされ、無理やり誕生させられてしまうことになり、タイミングが大幅に違えば、難産になってしまいます。

 陣痛促進剤を使った場合、カンシ分娩、吸引分娩になる割合が、自然分娩の2倍、「特別新生児保育器」に入れられる時間が4倍、呼吸器と吸入の困難を生じた数が2倍だったことが明らかにされています。
 いずれも難産の結果、生ずる問題です。
 
 難産になると、赤ちゃんの脳へ供給される血液中の酸素量が低下し、脳にダメージをうけることになります。
 陣痛促進剤の使用時期と量に大きな過ちがあると、死亡事故につながる場合もあります。
 死亡事故にまで至らなくても、さまざまな脳機能の障害を受けることがあります。成長して落ち着きがなく、動き回るなどというのも、脳障害の一つと言われています。

 できるだけ、自然な分娩を待つようにしたいものです。

 「お産選び」「安産について」の項も、ご覧ください。

 お気づきのことがあれば、メールをください。 uauaooo@kg8.so-net.ne.jp
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高齢出産を避けたい理由 [妊娠・出産]

 現在は、自分の身の回りに高齢単身者が沢山おり、高齢結婚も普通のこととなっています。また、結婚しても高齢出産が普通のこととなり、高齢出産をしても若年出産の場合と比べて、出産の危険度などは、さほどの違いはないものと思われています。

 現実には、高齢出産の初産では、出産を受けてくれない産科医院が増えているといいます。
 「高齢出産を扱うのは薄氷を踏む思いがする」、「35歳以上の初産はハイリスク妊娠なので、うちでは分娩できません」という産科医の言葉を紹介する新聞記事を見ました。(08年3月10日付け日本経済新聞・夕刊)。

 高齢出産のリスクが高いことを、TVも新聞・雑誌も、もっと真剣に取り上げ、繰り返し繰り返し国民に知らせるべきではないでしょうか。

 こういうことが、難産の割合を増やし、医療費を増加させたり、少子化にもつながっているように思います。

 35~44歳の間に初産をした事例は、97年の3万人前後から、06年には6万人前後まで倍増しています。

 高齢出産でも、『出産はうまくいって当たり前』 と考える人も多く、訴訟リスクを無視できない』と、産科医の指摘(前出の日本経済新聞)もあり、高齢出産を断る産科医院が増えているのです。

 やはり、自然にしたがって、25~30歳で初産をすることが望ましいと思われます。

 給与水準や子どもを産むことのできる諸条件づくりは、国の行政も含めて別途、議論が必要であると思います。
  

少子化問題は、お産の問題 [妊娠・出産]

 社会問題として大きく取り上げられているもの一つに少子化問題があります。原因として指摘されているのは、様々です。
 いわく、結婚しない症候群という病気の蔓延、晩婚化の進行、結婚しても子どもなんかいらない症候群の蔓延、子どもが欲しくてもできない、子どもが欲しくても経済的に望めない、子どもができても保育園など社会的な支援が見込めないなどなど。

 しかし、歴代の少子化担当大臣をはじめ、総理大臣も気づいていない大きな問題があるのです。
 それは、98%以上の出産が行われている病院で出産した女性たちが、お産は一人で「もうこりごり」という体験をしていることです。
 
 1%程度のお産を扱っている助産院・助産所出産のお母さんたちは、何人でも産みたいと言い、現実に3人も4人も産んでいるjお母さん方が大勢いるのです。
 
 日本の多くの産婦人科病院では、お産の環境が、適切に出来上がっていないのです。ただただ、不安で痛くて、退院後も身体の不調が続くだけなのです。

 心ある現役の複数の産科医が、このことを指摘しているのです。大臣さんよ、どうかこの国を良い国にしてください。心からお願いします。

 参照・分娩台上の仰向け出産の悲劇
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セロトニン を 知っていますか [妊娠・出産]

 セロトニンを知っていますか?
 
 セロトニンは、私たちの脳の中にある神経伝達物質のひとつです。
 脳のいろいろな役割を担っている部位と部位、神経細胞と神経細胞との信号のやりとりに欠かせないものです。
 生まれたとき持っていたセロトニンの生成力は、過度のストレスを受けると低下してしまうことが分かっています。ストレスによって低下したセロトニンの生成力を復元するには、適度な負荷を伴ったリズム運動を一定時間毎日保持することが条件となるようです。
 
 生まれた赤ちゃんが新生児室に収容され母親と離されると、「不安と恐怖」というストレスにさらされます。
 こうなると、セロトニンの生成水準が低下していくことがあります。
 
 退院後、100%母乳育児から、母乳と粉ミルクとの混合育児になり、100%人工栄養へと生後の早い時期に 移行してしまうと、セロトニン生成力の復元の機会を失ってしまいます。
 というのは、母乳を吸うという行為は、期せずして、セロトニンの生成力を回復させる力になっているからです。

 母乳を吸うというのは、粉ミルクを哺乳瓶から与えられるのと違って、母乳を吸うための負荷がかかっているのです。努力がいるのです。
 哺乳のたびに20分前後、この努力をしつづけることが、ストレスを受け低下してしまったセロトニン生成力を復元してくれているのです。
 現実は、粉ミルク哺乳の方が結構大勢いらっしゃるのです。
 粉ミルク会社が繁盛しているのです。
 離乳期を迎え、幼児となり、児童・生徒と成長しても、現代では、負荷を伴ったリズム運動(例えば、20分以上歩いたり、自転車に乗ったりなどの何かの運動)をしない人が増えています。
 
 これが、成人してもセロトニンの生成水準が低下したままの人が増えてきた理由のように思います。
 セロトニンのレベルが低下していると、脳の各部位間の情報のやりとりが低下して、外部から入ってきた刺激(他人の言葉や仕草、新聞やテレビなど)に反応した感情のままに動き、衝動的に行動して、暴力的な罪を犯してしまいがちになるのです。
 セロトニンが正常範囲で生成されていれば、脳の中の理性の中枢が、感情の中枢を制御して、我慢しなさいとか、そういうことは良くないことですよと、瞬時に命令して事なきを得ているのです。

 産後の母乳育児は、この意味で非常に大切なことなのです。
 ぜひとも、100%母乳育児をなさってください。
 母親の都合だけで、粉ミルクを利用なさるようなことのないよう願います。

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 逆子を言葉で直す [妊娠・出産]

多くの妊婦さんが、妊娠中、胎児が逆子になっていると検診で知らされることがあります。

逆子の多くは、胎児に向かって、お腹に手を当てやさしく「こちらのほうに頭がいてくれるとお母さんは助かりますよ」「生まれてくるときも、楽に生まれることができるよ」などと、妊婦さんの言葉で、心を込めて頼んでみてください。
決して全員ではありませんが、多くの場合、胎児は妊婦さんの願いを聞き入れて、すぐにではありませんが、いつの間にか頭の位置を正常な位置に戻してくれることでしょう。

何度もお願いして正常な位置に戻らないときは、医師の手を借りることも必要かもしれません。
逆子の場合でも、自然な経膣分娩をされるお医者さんもあるようですが、非常に少ないと思います。
漢方で逆子を直す先生もおられるようです。
必要があれば、帝王切開ということになるかもしれません。

逆子になっていた場合、費用も要らないことですし、まずは、言葉で胎児にお願いをしてみてはいかがでしょうか。
タグ:胎教 逆子
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胎教は24時間の生活そのものです [妊娠・出産]

 「胎教」という言葉の定義は、いろいろあるようです。

 ですが、胎教が、妊婦さんの24時間の生活のすべてであることを知る人は少ないようです。
 妊婦さんの日々の思い・こころのあり方も含めて、胎教になっているのです。

 良い音楽をお腹の子に聞かせる。お腹の子に一日の出来事を話して聞かせるなどという胎教もあります。
 昔から、妊娠したら、良い子を産むために、便所の掃除から家の中のお掃除まで、心を込めて一生懸命にやりなさいという言い伝えがあります。

 早寝・早起きは、胎教として最も顕著に現れる現象の一つです。

 一つひとつは、もちろん胎教になっていることでしょう。しかし、そのほかの時間も含めて、生活のすべてが胎教になっていることを忘れてはなりません。

 胎教なんて面倒なことはしたくないと考えている方は、面倒なことからは逃げて回るという胎教をお腹の子にしているのです。

 不快なことをすべて他人のせい、社会のせいにしていては、生まれた子どもさんは、すべてのことを他人のせいにして責任逃れをする子どもに成長してしまいます。

 ですから、身重だからといって、すべてのことを他の家族に甘えてしてもらうようなことであってはなりません。
できることは、自分で行うことです。
 ただし、高い所にあるものを取り寄せるとか、重い物を持ち上げるとか、危険な動作は遠慮なく家族の助けを求めてください。

 家族をはじめ周囲の皆さまにも気を使いながら、仲良く平安な穏やかな生活をされますよう祈ります。

タグ:胎教 育児
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分娩台上仰向け出産の悲劇 [妊娠・出産]

 多くの妊婦さんが、何も知らないまま、国家資格を有する産科医師の指示するがままに、分娩台の上に乗せられ、仰向けの状態で出産します。
 これは、自然な物理の原則に反する姿勢です。

 「産み落とす」という言葉があるにもかかわらず、重力に逆らって産み上げることは非常にむずかしいことです。
分娩台に乗せられたときは、上体を起こしたL字型の姿勢にして欲しい旨希望を強く申し出るようにしたいものです。
一番良いのは、フリースタイル(好きな自由な、最も楽な姿勢)出産です。
 産院を選ぶときに、このことが確認できていれば、幸せです。

 仰向けになっただけで、胎児の血液が低酸素状態になりがちであることが指摘されています。
 そもそも、分娩台はどのようにして発明されたかというと、医師の都合で発明・改良されてきたものです。

 最初のきっかけは、フランスの王様、ルイ14世が出産の状態を覗き見するのに都合の良いように、発明されたとされています。(『それでも医者にお産をまかせますか?』ロバート・メンデルソン著・弓場隆訳、草思社刊)
 なんと馬鹿げた話ではないでしょうか。

 母乳育児、産後当日・直後からの母子同室ができることと並んで、フリースタイル出産ができる産院を選ぶようにしましょう。助産所、助産院は、こういった点でも満足度の高いお産ができると思われます。

 産科病院でも、フリースタイル出産をさせてくれるところもあるので、事前に探しておくと良いでしょう。

 参照・・・お産の満足度

*** 産院を選ぶ前に 二村元夫先生の 「赤ちゃんにやさしいお産選び」(PHP研究所刊)を、ぜひ、お読み     ください。 日野原重明先生の推薦文付きです。
      全国の本屋さんで取り寄せできます。
*** 人の子の 「人格の育ち方」 という親学会における二村先生の講演記録を、同学会のホームページで
     (http://www.oyagaku.jp) で、見ることができます。
タグ:分娩台 育児
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離乳食の開始 [育児]

 離乳食の開始時期
 離乳食の開始をいつからにするか?
 赤ちゃんの胃腸の機能が整備されてからというのが答えです。

 では、どうやって、胃腸の機能が整備されたかを見極めるのでしょうか。
 育児書によれば、赤ちゃんが物欲しそうに口をもぐもぐしたら、離乳食与えても良いなどと書いたりしています。
 保健所からもらう冊子、「母子健康手帳の副読本」には、目安として5か月頃からと書かれています。
 これは、少し早いようです。

 同じ副読本に、歯の生える時期として、下の前歯が7~8か月ごろからとされています。
 個人差のあることですが、一般的には、早い赤ちゃんでも6か月ごろです。
 とすれば、満5か月が過ぎて、6か月に入ってから離乳食の開始をするのが良いと思われます。

 歯が生えはじめるというのは、胃腸の機能が整備されてきたことを示すものということができるからです。
 粉ミルクは、離乳食の一つとして、6か月に入ってから与えることが良いのではないでしょうか。

 胃腸の機能が整備されていない早い時期から、母乳以外のものを与えると、未消化のまま腸管から体内に吸収され、異物としてみなされ、アレルギー反応を引き起こす原因となります。

 スープ状態のものも含めて、離乳食をあまり早期に与えることは、百害あって一利なしです。危険を覚悟すべきです。

タグ:離乳食
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新生児室への収容はさびしく、悲しい [妊娠・出産]

 産後、赤ちゃんは母親から切り離され新生児室へ収容する産科病院が非常に多い。
 
 退院まで別室とか、出産後1日とか2日とか、別室制を採用してしるところ、夜間は退院まで別室制としているところなどがあるようです。
 いずれにしても、赤ちゃんにとっては、母親と離れることは、さびしく、悲しいことです。さらには、不安にもなり、恐怖を感ずることともなります。
 
 大きなストレスを受けるのです。このストレスが、赤ちゃんの脳の神経伝達物質の一つ、セロトニンの生成水準を低下させてしまうのです。
 
 そうすると、感情を抑えることが難しくなり、思春期に入ると感情が爆発して社会問題を引き起こしてしまうことにもなります。
 新生児室は、敗戦後の占領軍であったアメリカ軍の指導のもとにつくられたものです。
 そのアメリカでは、1983年に、米国産婦人科学会と米国小児科学会とが共同して産後の母子について「母子異室制を止めて、母子同室制にすること」とする勧告を出しているのです。

 日本では、このアメリカの動きには、何の反応も見せず、病院個々の判断にとどめており、相変わらず母子別室制が主流となっています。
 母子同室制は、出産当日から昼夜を問わず同室にすることが求められます。
 
 夜間、産婦の体力回復のために別室制にすることが行われていますが、これは、産婦の体力回復のうえからも間違いなのです。
 
 これから出産なさる方は、ぜひ、出産当日から、昼夜を問わずに母子同室にしてくれる産科施設を選んでください。

 参照・「セロトニン」を知っていますか
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