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「本能としての母性」 と 「知識としての母性」 [妊娠・出産]

 「母親は、産んだ子を愛するものだ」というのは、世間一般の常識といわれるもので、これは、「知識にもとづく 母性」です。
 この「知識にもとづく母性」は、母親の知識が健全なもので、母親の欲望と子育てが同じときは問題がありませんが、知識が間違っていたり、母親の欲望と子育ての責任とが衝突するとき、欲望を優先し、子を虐待したり、育児放棄をしたりすることがあります。
 自分がパチンコ遊びをしたいという欲望と、子育て中だから、子を車の中に放置して遊んではいけませんという責任とが衝突します。このとき、しばしば、パチンコ遊びを優先して子を熱中症で死なせてしまう事件が生じてしまいます。

 お産直後から母乳を与え、子を可愛がっている母親の「母性」は、「本能にもとづく母性」です。
 オッパイを与えてる期間は、赤ちゃんが乳房を吸う刺激が、乳頭から脊髄を通って母親の脳の視床下部に伝わり、プロラクチンとオキシトシンという二つのホルモンを母体内に放出させます。
 これによって乳汁の産生・分泌が行われます。
 
 同時に、大切なことは、このホルモンが脳の母性を司っている視床下部の内側視索前野に伝わり、遺伝子にもとづく「本能としての母性」を発現・維持させているのです。
 
 「本能としての母性」ですから、無条件であり、「自分のいのち」より「子のいのち」を優先し、守ろうとするものです。理屈でも何でもありません。ただただわが子が可愛いのです。自分の命より大切なのです。

 出産直後からの母乳育児(夜間を含めて)の大切なことが、このことからもよく分かります。

タグ:育児 母性
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