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なぜ、母親のわが子虐待は起きるのか [周産期育児]

新聞には、しばしば、悲惨な母親によるわが子虐待事件が報道されています。
なぜ、このような悲しい事件が起きるのでしょうか。
自然界の他の哺乳動物では、聞いたことがありません。

これは、出産・育児の形態が不自然なものになっているからです。
自然な出産ではなく、人工的な出産が行われているからであり、産後も、赤ちゃんを自然に育児するのでなく、母親による赤ちゃんの人工飼育が行われているからです。

現在の出産は、ほとんどの出産が病院で医師の指導のもとに行われています。ほんの1%ほどが助産院(所)で行われているだけです。

昭和30年代半ばまで、半数以上が自宅において助産師さんの手で出産が行われていました。
30年代に入る前は、90%近くが自宅出産でした。

病院の医師の指導のもとに出産が行われるようになって、出産が不自然なものに変質していったのです。
特に、陣痛促進剤の普及に伴って、土・日・休日の出産を控え、その前日に出産させてしまうことが行われるようになりました。
これは、厚生労働省のコンピュータの統計にはっきり記録されています。
これは、人工出産と言われるものの何物でもありません。

そして、産後、1日目、2日目、3日目あたりで、母乳の分泌量が少ないと思われると、いとも簡単に、人工乳を投与してしまいます。

人工乳を投与されると、母乳の分泌は影響を受け、損なわれて、一層、人工乳に頼ることになります。

母親の母性は、子に乳房を吸ってもらうことによって、その刺激が脳へ伝わり、内側視索前野という母性中枢を動かすことによって、はじめて、母性は開花するのです。
人工乳育児では、この本能による母性が機能していないので、ときに、母親の自我が暴走することがあるのです。これが、わが子虐待の原因なのです。

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